2010年 07月 24日
フランス革命勃発のほぼ一年前の今日、1788年7月24日木曜日 プチ・トリアノンで開かれた夕食会のメニューを紹介します。 プチトリアノン 大食堂の間 The Old Foodie さんというオーストラリア在住イギリス人の方のブログで このメニューを知ることができました。 いろいろ調べていくうちに、ゴンクール兄弟(ジュールの方)が " Deux repas royaux " (王家の2つの食事)と題して 「ルイ15世」と「マリー・アントワネット」のメニューを紹介しているものだと判りました。 私が訳したもの(古典料理で訳しきれなかったものもありますが)ですが 今日、プチトリアノンで王妃が囲んだテーブルを彩り飾った料理の数々を どうぞお楽しみ下さい。 Bon appétit ! QUATRE POTAGES スープ4点 ・Le riz お米入り ・Le Scheiber これが何かわかりませんでした。現代では人の名前(苗字)のようですが。 ・Les croutons aux laitues クルトンとレタス ・Les croutons unis pour Madame クルトン・ユニ マダムのために ↑ こちらもよくわかりませんでしたが、unis は音楽のユニゾン(全員一斉に) という言葉があるので、たくさんのクルトン(笑) ということで、クルトンたっぷりスープ、と勝手に思っています。 そしてマダム、ということはここで一番偉い人(他に誰がおるねん??)を指すはずですので 女主のアントワネットへのメニューだと思われます。 スープのクルトン、好きです。 アントワネットも好きだったのかな~。だとしたらうれしい♪ DEUX GRANDES ENTRÉES アントレ大2点 ・La pièce de bœuf aux choux 牛とキャベツの煮込み ・La longe de veau à la broche 仔牛の腰肉串焼き SEIZE ENTRÉES アントレ16点 ・Les pâtés à l'espagnol スペイン風パテ ・Les côtelettes de mouton grillées 仔羊の骨付き背肉のグリル ・Les hatelets de lapereaux 仔兎の飾り串焼き ・Les ailes de poulardes à la maréchale 雌鶏の手羽ア・ラ・マレシャル ・Les abatis de dindon au consommé 雄七面鳥のガラ(臓物や頭・脚から煮た)のコンソメ ・Les carrés de mouton piqués à la chicorée 羊の骨付背肉チコリ刺し ・Le dindon poele à la ravigote 雄七面鳥のポワレ ラビゴートゥソース ・Le ris de veau au papillote リ・ド・ヴォー(仔牛の胸腺肉)紙包み焼き (焼き上がり時包みが大きく膨らむ)← これおいしそう! ・La tête de veau sauce pointue 仔牛の頭 ソース・ポアンチェ ・Les poulets à la tartare 若鶏のア・ラ・タルタル(タルタルソース) ・Le cochon de lait à la broche 仔豚(乳飲み豚)の串焼き ・La poule de Caux au consommé コウ産雄鶏のコンソメ ・Le caneton de Rouen à l'orange ルーアンの仔鴨オレンジ煮 (ドミグラスソースで蒸し煮した仔鴨にオレンジ果汁、ゆがいたオレンジとレモンの皮の千切りを入 れたドミグラスソースをかけ、皮をむいたオレンジの身を周りに飾った料理) ・Les filets de poularde en casserole au riz 若雌鶏のささみと米煮込み ・Le poulet froid 冷製若鶏 ・La blanquette de poularde aux concombres 若雌鶏のブランケット、きゅうり添え QUATRE HORS-D'ŒUVRE 前菜4点 ・Les filets de lapereaux 仔兎のフィレ肉 ・Le carré de veau à la broche 仔牛の骨付き背肉串焼き ・Le jarret de veau au consommé 仔牛のすね肉のコンソメ ・Le dindonneau froid 冷製仔七面鳥 SIX PLATS DE ROTS 焼き物6点 ・Les poulets 若鶏 ・Le chapon pané 去勢鶏の衣つけ ・Le levraut 仔野兎 ・Le dindonneau 仔七面鳥 ・Les perdreaux しゃこ (いや~しゃこ食べてたんだね...。私の父が結構好きで子供の頃よく食べさせられました。笑) ・Les lapereaux 仔兎 SEIZE PETITS ENTREMETS アントルメ16点 残念ながらアントルメのメニューが載っていなくてわからず・・・です。 それにしてもどれもこれもおいしそう~。 あ、牛の頭とかはあかん・・・。 でもあんまり分ける意味がないようなラインナップだね。(苦笑) 量はそれぞれ違っていたんだろうけどね。 アントワネットは何を食べたんだろう。 The Old Foodie さんは、ルーアンの鴨の胸肉は大きいので 王妃には立派なものが提供されたはず、と書いておられます。 鶏肉が好きだったから、やっぱり「鶏」かな。 でも私は今日「豚」を食べたよ。 アントワネットの時代のものに修復・復元された台所 2008年秋撮影♪ 料理人たちが腕をふるってたんだね~。 大食堂の間 ここでこの夕食が取られたんだろうな~。 同じく大食堂の間のシャンデリア ごっそさんでした!(メニュー見ただけで満腹!笑)
by pinkfleur
| 2010-07-24 19:30
| マリーアントワネットの離宮
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