2009年 12月 18日
![]() マリーア・テレーザ " Maria Teresa " 1772年6月6日生まれ - 1807年4月13日 34歳で亡くなっています。 マリア・カロリーナの長女(マリー・アントワネットの姪)で、神聖ローマ皇帝フランツ2世(のちオーストリア皇帝フランツ1世)の2人目の妃。 フランツ2世の先の妃エリザベト・ヴィルフィルミーネが亡くなくなり、マリーア・テレーザがウィーンに嫁ぐことになった。 フランツ2世もまたアントワネットの甥っこ。フランツ2世の父は、アントワネットの2番目の兄、神聖ローマ皇帝レオポルト2世。 ![]() 1790年、アントワネットは姉マリア・カロリーナに、姪と甥、マリーア・テレーザとフランツ2世の結婚を祝う手紙を送っています。 フランス革命の最中だったため、アントワネットの複雑な思いがしたためられた手紙となっています。 マリーア・テレーザのことはほとんどわかりませんが、肖像画を見る限り、おっとりした人柄、といった感じがします。 1790年に描かれていますので、結婚した年の18歳ということですね。 勝手な想像ですが、カロリーナが嫁ぐ娘の肖像画を残しておきたくて描かせたものかな・・・と思います。 ![]() 絵の下に掲げられているプレートです。 Elisabeth Vigée Lebrun とあります。あ!ヴィジェ・ルブラン夫人! フランス革命後、ナポリでカロリーナの娘達を描いたということだったので、やっぱり、と思いました。この優しいタッチは、まさしくルブランの筆そのものです。 (ヴィジェ・ルブラン) Parigi 1755-1842 パリ 1755年生1842年没。 パリはイタリア語表記だと Parigi になるんですね。 ルブラン夫人は1755年(アントワネットと同じ年)パリで生まれ、革命後諸国(イタリア、オーストリア、ロシアなど)を転々とし、最後はフランスに戻り、パリで亡くなりました。 ヴェルサイユの近くにルヴシエンヌという町がありますが、彼女はこの地を気に入っていたようで、ここに住んでいました。 また、ルヴシエンヌにはデュ・バリー夫人の邸宅もあります。 ヴェルサイユ観光局で、きれいなパンフレットがあるなーと、手にとってびっくり!デュ・バリー夫人の館でのコンサートの案内パンフレットでした! こちらの館では現在でも定期的(っていうか毎月?)に、コンサートが行われています。 見学だけでも可能なようです。 いつか行ってみようと思っています。 ルブラン夫人は、デュバリー夫人をデュ・バリーの、このルヴシエンヌの館で描いています。 プレート表記に戻ります。 Maria Teresa di Borbone ・・・イタリア語はわからないけど多分、Maria Teresa はそのままマリーア・テレーゼ、di はフランス語の de、 そして英語だと of のはず・・・そして Borbone ・・・ブルボン・・・? 続いて poi imperatrice d'Austria 1790 circa とある。 これも imperatrice はフランス語と同じ(impératrice)皇后。d'Austria はオーストリアの。circa は siècle(時代)に違いない!最初の poi って何だろう?ま、いいや。 つまり「マリーア・テレーゼ・ブルボン オーストリア皇后」1790年代・・・っちゅうことかね? えええ?私は一瞬びっくりした。混乱しました。ブルボンということは、アントワネットの娘マリー・テレーズのことなのか・・・? 私は理解に苦しんだ。でもマリー・テレーズはアングレーム公と結婚してるし、オーストリア皇后じゃないし・・・。 そして帰国後調べて解決。この時代、ナポリ王国はスペイン・ブルボン家により統治されていたため、ナポリ・ブルボン朝と言われていた。・・・ので Borbone と名前に付いていたわけです・・・。 また話が逸れます。 フランス語ですが、コミュニケーションに必要な単語や、よく使う単語を覚える前に、マリー・アントワネットに関連するフランス語の本などを見ていて(ほとんど読めない)、国王や王妃、伯爵・・・などの単語を、先に覚えた次第・・・。 普段ほとんど必要ない・・・。でも、ここで役立った!よかったね私!笑! イタリアの歴史も本当に興味深い。マリー・アントワネットもイタリア語を流暢に話したので、イタリア語も勉強しようかな・・・。 ![]() 彼女は、マリア・カロリーナの二女 ルイーザ・マリーア 1773年7月27日生 - 1802年9月19日没 亨年29歳 トスカーナ大公フェルディナンド3世(姉マリーア・テレーザの夫フランツ2世の弟)と、姉と同じ年1790年に結婚。姉妹で、いとこ兄弟と結婚したわけですね。 こちらの肖像画もカロリーナが手元に残すため、描かれたのかなと思います。 ■
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by pinkfleur
| 2009-12-18 19:07
| イタリア
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