2012年 05月 30日
トリップアドバイザーさんからご連絡をいただき 当ブログがお薦めブログに認定されました。 トリップアドバイザー、メルク(オーストリア)の街紹介ページに 当ブログがリンクされています。 メルクはアントワネットがウィーンを発って、初めて一夜を過ごした地です。 母マリア・テレジアや家族と離れ(兄ヨーゼフだけ一緒でしたが) どれだけ心細かったことでしょう。 それだけに私の思い入れも強いメルクです。 トリップアドバイザーさんのおかげでメルクを思い出しました。 しばらくメルクの記事をトップに掲げます。 オーストリア、メルクの修道院 2008年5月に訪れました。 1770年4月21日、アントワネットはウィーン・ホーフブルグ宮(王宮)を発ち 23泊24日かけ、未来の夫の待つフランス・コンピエーニュを目指します。 ウィーンを離れた最初の夜を、ここメルクの修道院で過ごしました。 先回りしていた長兄・ヨーゼフⅡ世が出迎えてくれました。(よかったね、お兄さんがいてくれて) どんな所で、1泊したのだろうと、その理由のみでここまでやって来ました。 昨年発売された記念切手です。 メルクの修道院が切手になっていますね。 切手シートの下の方をよく見ると、発行日が "10月16日" です。 奇しくもアントワネットの命日です。(偶然) (ハッキリ見えないですね・・・すみません) メルク駅から修道院へは約15分程です。 ラートハウス広場から細い坂道を上がります。 この日の夜、アントワネットのために、ドイツ語のオペラ「レベッカ、イザークの花嫁」が上演されたそうです。 これはマリア・テレジアが各宿泊地のホストに、娘が退屈しないよう演劇などを上演するよう指示を出しています。 全て僧達が演じ、他にもプロのテノール歌手やソリスト達も男性だったとのこと、宝塚歌劇団の逆パターンです。(笑) アントワネットはヴェルサイユへの旅の最初の夜に、「オール男性のオペラ」!の歓迎を受けます。 ハプスブルグ家の紋章「双頭の鷲」 またここメルクの修道院は、オーストリア継承戦争と深く関わりのあった場所です。 簡単に説明するとこうです。(といっても少し長いです) 1711年4月オーストリア皇帝ヨーゼフ1世が亡くなった時、嫡男がおらず弟のカール6世、マリア・テレジアの父が後継者となりました。 マリア・テレジアの父、カール6世と母エリザベートには男子がいなかったのですが、何とか娘マリア・テレジアを後継者と決めることができました。 しかしカール6世の亡くなった兄、ヨーゼフ1世の娘と娘婿たちが、「それはおかしい」と文句を言い出したのです。 (ちなみに亡きヨーゼフ1世の二人の娘婿たちは、ザクセン選帝候・ポーランド王フリードリッヒ・アウグストと、バイエルン選帝候カール・アルブレヒトです。) そして話し合いを持つ前にこのメルクの修道院に、バイエルン選帝候カール・アルブレヒト一家がやって来るのです。 ここで数日滞在した後、マリア・テレジアの父カール6世に直談判をしにプーカスドルフに向かいますが、話が丸く治まるわけもなく、 翌年1740年カール6世が亡くなり、ここぞとばかりにマリア・テレジアに戦いを挑みます。これがいわゆるオーストリア継承戦争の始まりです。 いろいろありましたが最終的に、王冠は無事マリア・テレジアとフランツ・シュテファン(アントワネットの父)が奪還します。 その際メルクの修道院に本陣が置かれていました。 蔵書10万冊 確かめるのも億劫になる冊数です。 翌朝、兄ヨーゼフ2世に見送られアントワネットはメルクを後にします。 雨が降っていたそうです。 肉親と別れ、アントワネットはどう思ったのでしょう。 坂のふもとのこの薬局は、アントワネットがやって来た頃からあったそうです。 私と夫は、メルクの修道院を後にし、ワッハウ渓谷クレムス行き、ドナウ川下りの船乗り場へ。 ワッハウ渓谷の文化的景観(この景観の中にメルクの修道院も含まれる)は、世界遺産となっています。 修道院を訪れた時点では、私はアントワネットのことばかりで頭がいっぱいで世界遺産だとは知りませんでした。 ガイドブックもロクに見ていませんでした。 世界遺産であろうがなかろうがそんなことはどうでもいいのです。 日本人は世界遺産という言葉にやたら反応する人が多いようですが、そうでない大自然や遺跡や景観や建物には敬意を払わないのでしょうか。 疑問を投げかけたくなる人に時々出くわします。 修道院から船乗り場まで結構歩きました。 14歳のアントワネットはどう思ってここを後にしたのだろう、などと考えながら ワッファウ渓谷の美しい景観を、少し寂しい気持ちで眺めていると、 黄色い「メルクの修道院」が視界に入って来ました。 彼女が出発した時と似たようなお天気で、曇っていて小雨が降ったり・・・。 ドナウ川の曲がり方によって、修道院は姿を見せたり消したりしながら段々小さくなっていきます。 高台にある修道院は、アントワネットの目にも飛び込んできたことでしょう。 240年前アントワネットを見送り、そして現代、彼女と反対方向に向かう私を見送ってくれました。 参考文献:ケーラー・鹿子木恵美子著「ロココの花嫁マリー・アントワネット ベルサイユへの旅路」叢文社 #
by pinkfleur
| 2012-05-30 00:00
| オーストリア
2011年 11月 24日
2011年 11月 19日
今日いただいた栗まんじゅうに栗餅 和菓子って繊細。 栗の甘さと餡の甘さが重ならない。 この繊細さ、代表して悪いがフランス人にはわかるまい。 いや、日本人にしかわからない。 いずれにせよ 作れまい。 でも、日本人パティシエは優秀だと思う。 お い し い ~ ♥ 日本人に生まれてよかった ♥ やっぱり和菓子が一番 ♥ 和菓子最高 ♥ 和菓子万歳 ♥ #
by pinkfleur
| 2011-11-19 21:57
2011年 11月 08日
2011年 10月 27日
アントワネットの浴室 湯を浴びたアントワネットはこのベッドで休んでいたようです。 こちらは一般公開はされていません。 プライベートアパルトマンツアーで見学可能です。 場所はヴェルサイユ宮殿、王妃の内殿1階です。 いろいろな人が証言を残しているように、 マリー・アントワネットは清潔好きでした。 不潔極まりなかったヴェルサイユとは 好対照の実家・オーストリアの宮廷は清潔そのもので、 そこで育ったアントワネットが清潔好き、になるのも自然なことです。 彼女の母マリア・テレジアは、子供達に 「自身の体は自身できれいにすること」 と教育しています。 当時、お風呂に入る習慣などなかった時代ですが 特にフランス人はお風呂に入らなかったようです。 ゆえにあれだけ香水が発達したのかしら・・・? (災い転じて福となす・・・?) 中世以降、動物性のきつい香りが病気除けになるとかで 貴族たちは香水玉に入れて持ち歩いていたんだとか。 なんだかかえって具合が悪くなりそうですが。 アントワネットが来るまで、フランスではムスクなど 動物性香料が当り前とされてきましたが 花の自然な香りを好む彼女が植物性香料を作らせました。 ちなみにルイ16世も清潔好きで 狩りの後は必ずお風呂に入っていたそうです。 朝、沐浴後のアントワネットとルイ16世が結ばれて 第1子マリー・テレーズを妊娠した、と何かで読んだのだけど。 ・・・このベッドだったのかしら・・・ 彼女が眺めたであろう、傘の中。 こういうのがとっても気になるんです、私。 彼女が見たものを同じ様に見てみたい。 薄いネグリジェのようなものを着て入浴していました。 ショコラを飲みながら、など。 肝心のバスタブは残っていなくて、これはバスタブがあった跡。 そしてこちらは toilettes (トイレ) です。 大理石で寒々しい感じがするバスルームですが 日当たりはとてもよかった。 なんでも欧米人は肉食ゆえ、熱性体質だとか。 だから熱いお風呂などもってのほか、なんだそう。 寒い日でも半袖半パン、裸足みたいな人いますものね。 そして狩りがいつでも成功するわけではなく 次はいつ食べれるかわからないから 体が少しずつ肉を消化して、力を温存しようとした DNAが残っていると聞いたことがあります。 確かにサッカーでも、スタミナが切れにくい。 最後の最後に粘り強さのようなものを見せてくる。 ジビエなんて私はダメなんですが 今は季節なんですよね・・・。 さあ今夜も温かい湯船につかって寝ます。 おやすみなさい。 #
by pinkfleur
| 2011-10-27 22:36
| 王妃のプライベートアパルトマン
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