2010年 10月 06日 ( 1 )


2010年 10月 06日

さようならヴェルサイユ


1789年10月6日早朝、ルイ16世一家が姿を現したバルコニー。


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前日5日、女性を中心にしたパリの民衆がヴェルサイユ宮殿に押し寄せる。(ヴェルサイユ行進)

彼らの目的は「国王一家」を一人残らずパリへ連れ帰ること。

6日明け方暴徒と化した民衆に宮殿を占領され、大理石の内庭に面した王のバルコニーに立ち

彼らに姿を見せるルイ16世。




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ルイ16世に続き、王妃もバルコニーに出ることを要求される。

王女マリー・テレーズと王太子ルイ・シャルルの手を引きバルコニーに出ようとすると

民衆の「子供はいらない!」という叫びに、ひとりバルコニーに立つ王妃。



国民衛兵隊司令官ラ・ファイエットがアントワネットの手にキスをし敬意を表したことで

自然と民衆から「王妃万歳!」の声が上がったといわれている。




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実際窓にギリギリまで寄ってバルコニーを見ましたが、思っていた以上に奥行きは狭い。
銃弾が飛んでくるかもしれなかったのに、ひとりで立ったなんて怖かっただろうな・・・。





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歴代国王ルイのモノグラム  修復されているとはわかっているけど、美しい。
この時も宮殿のあちこちで修復が行われていました。





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前日の雨から一転、皮肉な程の秋晴れの中、午後2時(ルイ16世の日記には午後12時半)

民衆に屈した国王一家は宮殿を後にしパリへと出発します。



そして二度とヴェルサイユに戻ることはありませんでした。




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ヴェルサイユを去るとき、アントワネットの胸に去来したものは何だったのでしょうか。

宮殿だけではなく、前日過ごしたプチ・トリアノンが生涯最後の日になると

ひょっとするとそういう予感がしていたのかもしれません。




写真はすべて2008年10月撮影




参考文献 : 「マリー・アントワネット」シュテファン・ツヴァイク著・中野京子訳 角川文庫
       「Memoirs of The Court of Marie Antoinette, Queen of France」 Madame Campan
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by pinkfleur | 2010-10-06 23:35 | ヴェルサイユ宮殿