2011年 03月 06日
3月1日 「マリー・アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン展」 を観に 東京三菱一号館美術館まで行ってきました。 そしてその後、日経東京本社ビルで行われた 「グザビエ・サルモン氏」の講演会にも行ってきました。 ロザリーの話しはしばらく中断します。 ずーっと心待ちにしていた展覧会。もちろん講演会も。 私はマダム・ヴィジェ・ルブランと誕生日が同じです。(笑) 王妃のお気に入りだった画家と誕生日が同じ、というだけで単純にうれしい。 残念なことに私に画才は・・・ありません(笑)。 マダム・ヴィジェ・ルブランと共通しているのは 絵を描くことが好きということだけ。(笑) 子供の頃から絵筆を握ることが好きで何かしら描いていました。 もちろん外で遊ぶことも好きでしたが 絵を描くことに楽しみを感じていたお絵かき少女でした。 友達が遊びに来てもモクモクと画用紙に向かっている (その頃から)マイペースな子供でした。 小学校の休み時間、お姫様(笑)の絵を描く私に 「○○ちゃん、私にも描いて」 とクラスメートの行列ができ サインまで要求されました。(笑) 賞を貰うこともたまにありましたが ただ絵を描くことが好きなだけだったので 賞を獲りたいとは一度も思ったことがありませんでした。 大人になってからは、パステル画を描いていた時期もありましたが 今ではすっかり遠ざかっています。 (パステルってその辺粉だらけになるんですよね) もはや観るだけの私ですがそれでも年に数回 好きな画家や美術にふれるのは至福の時です。 今回のヴィジェ・ルブラン展には 普段アントワネットのプライベートアパルトマンに保管されている作品も来ています。 「ポリニャック夫人」 や 「マダム・エリザベート」 の肖像画も来ていました。 マダム・エリザベート ルイ16世の妹 最後まで兄一家と運命を共にします。 ルイ16世の刑死後、アントワネットがコンシェルジュリに移送され刑死。 兄夫婦の娘マリー・テレーズとタンプル塔に残されるも 1794年彼女もギロチンの刑に処せられます。 2008年秋 ヴェルサイユ訪問時撮影 ポリニャック公爵夫人 ご存知アントワネットの友人 彼女もアントワネットが亡くなった同じ年の1793年 亡命先のウィーンにて王妃の後を追うように病気で亡くなります。 撮影同上 ルイーズ・マリー・オルレアン公爵夫人 アントワネットの最初の親友ランバル公爵夫人は、オルレアン公爵夫人の兄嫁です。 オルレアン公爵はフィリップ・エガリテと呼ばれ王族の一員でありながら ルイ16世の死刑賛成に一票を投じ、また彼自身も1793年断頭台の露と消えます。 王妃の処刑から間もなくのことでした。 やがて彼の息子ルイ・フィリップが即位しますが 彼の妃はアントワネットの姉ナポリ王妃のマリア・カロリーヌの娘です。 アントワネットの姪にあたります。 撮影同上 およそ3年前、王妃のアパルトマンで会った(観た) 「ひとたち」 に 再び会えたような、旧知の仲の友達に会えたような気がして 胸が一杯になりました。 「アルトワ伯」 と 「マダム・クロチルド」 の子供の頃の肖像画こちらは私は初めてでした。 思わず頬ずりしたくなるほど子供のかわいらしさが溢れた作品でした。 *二人ともルイ16世の弟と妹です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 私は美術作品を細部までしっかり観ます。 肌の質感、目の色、レースの繊細さ、髪の光沢、 その他諸々一つとして取りこぼすことのないように息をひそめながら。 画家の前でポーズを取り、画家もまた線を引き絵具をキャンバスに置いていく... なんて、作品が描かれた状況を想像しながら観ていると 画家・被写体両者の息吹を感じます。 写真とはまた違った温もりのようなものが伝わってきます。 そして少し離れたところからまた観ます。 近くては見えないものが必ずあります。 私は絵画展に行ってもそこに書いてある解説は読みません。 (作者名と年代をさっと見ることはありませすが) 作品だけをドンドン観て回ります。 絵を鑑賞するのに知識は要らない、というのが持論です。 俄か仕込みの知識なんてどうせ忘れます。 (私の場合) 大事なのは印象に残る作品にめぐり合えるか。 好きになった作品に出会えたか。 私は作品展に行く時はいつも 今回はどれだけ「好き」に出会えるかワクワクしながら向かいます。 「これいい。好き。嫌い」って感じることが私には大事。 そのためにもほぼ予習はして行きません。(笑) 気に入ったら図録を買って解説を読みます。 美術だけでなく音楽だってそう。 その曲が好きかどうか。 マリー・アントワネットはオペラ鑑賞の後、素直に拍手をしました。 それまでフランスでのオペラ鑑賞は拍手をしてはいけないマナーとなっていました。 以降、彼女に倣って皆拍手をするようになりました。 クラシックのこの曲が好き。だけど作曲家や演奏家を知らない、という人と そんな素人をバカにするプロ、どちらが恥ずかしいでしょうね。 後者は芸術家気取りの単なる頭でっかち。 こういうスノッブな人達が芸術を高尚なものだと勘違いさせていると思います。 どんな人にも心の目や耳があります。 素人の心の目や耳を震わせてこそではないのでしょうか、芸術とは。 心で観るから心に残る。 心で聴くから心に響く。 ヴィジェ・ルブラン展はまだ始まったばかりです。 少なくともあと2回は行くつもりです。 とりとめのないことをつぶやき長くなってしまいました。 最後まで読んで下さってありがとうございました。
by pinkfleur
| 2011-03-06 20:49
| アントワネット関連・人・事
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