2010年 04月 28日

サン・ドニ大聖堂 - La Basilique cathédrale royale de Saint-Denis -


昨日からの雨が、いまだしとしとと降り続いています。

雨の中マリー・アントワネットの眠る
「サン・ドニ大聖堂」に行ったことを思い出しました。

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ゴシック建築の原型ともいわれるサン・ドニ大聖堂
その名は守護聖人、聖ドニに由来します。


ここサン・ドニ大聖堂にはフランス王家の霊廟があり
フランス革命時暴かれましたが、革命後に修復
王族の遺骨や歴代国王の心臓などが納められています。


1815年1月21日、ルイ16世の22回目の命日に
マドレーヌ墓地で発掘されたルイ16世と
マリー・アントワネットの遺体はここサン・ドニに埋葬されました。


2000年4月DNA鑑定によりルイ17世と証明された
ルイ・シャルルの小さな心臓もここに納められています。


-2008年パリ旅行第9日目-


2008年11月1日土曜日の朝、私はこの日
ヴェルサイユに行くかサン・ドニに行くか
正直決めかねていました。
雨のヴェルサイユに気乗りしなかったからです。


帰国日は火曜日。
あともう一度ヴェルサイユに行っておきたかった私。
月曜日は宮殿が休み、となると今日の土曜日か日曜日。


いつ何があるかわからないフランス。急なストもあり得る。
やっぱり今日しかないと思いながらも
モヤモヤ感いっぱいの心持でアパルトマンを出発
秋雨に震えながらRER・C線 Pont-de l’Alma 駅に
向かいました。


この駅からヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュへは乗り換えなしで
約20分ちょいぐらいで着いてしまいます。非常に便利です。


しかしこの駅で切符を買うのは要注意です。
改札がある地下には切符売り場がありません(2008年の話ですが)。
下まで降りてから、また階段を昇るはめになります。


切符は地上のほったて小屋のような建物の有人切符販売所か
もしくは同じく地上にある自動券売機で購入します。


チケットとヴェルサイユ宮殿の入場券がセットになった「フォルフェ」
(*現在は販売されていません)を購入しようと、ほったて小屋に。


中は窓口にでんと座った無愛想なSNCF女性職員がひとり。
他にお客さんはいません。


私 「ボンジュール。ヴェルサイユへ行きたいので一人分のフォルフェ シルヴプレ」

パリジェンヌ 「明日の第一日曜日は入場無料だから行くなら明日にしたら?」


微妙な彼女の提案に、モヤモヤが吹き飛び心が定まりました。
そうだった、第一日曜日は入場料無料! ← そこ?! 
万が一、明日ストが起こっても月曜日に庭園に入れればいい。


私 「わかった!明日にするわ。ありがとう。オヴァ(さよなら)」

パ 「オヴァ~!」


行き先をサン・ドニに変更!
メトロ路線図を眺め、ちょっと歩くけどアンヴァリッド駅からなら
サン・ドニ駅までメトロで一本、ということで
メトロ13号線アンヴァリッド駅へ(・・・かなり歩きました)。

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歩きながらナポレオンが眠る「アンヴァリッド」を
遠くに拝みます。


電車に揺られること30分程で Basilique de St-Denis 駅に到着。
終点 ST-DENIS UNIVERSITÉ のひとつ手前です。


サン・ドニはサッカーのサン・ドニスタジアムがあり
移民も多く住むパリ郊外北部の工業都市。


マリー・アントワネットに興味のある人が訪れる場所というのは

ヴェルサイユ宮殿
コンコルド広場&チュイルリー庭園
コンシェルジュリ  

といった所でしょうか。


しかしサン・ドニ大聖堂は、彼女を偲ぶ場所としては
足が遠のいてしまっているような気がします。


マリー・アントワネット本人が眠っているのに!


ガイドブックにもよりますが王家の霊廟の説明が
なかったりして今ひとつ認知度が低いことと
メトロが走っているのに「郊外」ということも関係がありそうです。


かくいう私もサンラザール駅を過ぎたあたりから
車内に黒人が増え始めたため、緊張が走り
前回25歳で訪問した時よりも(何年前だ??)
サン・ドニ駅で降りた途端、黒人の多さに
移民が増えていると確信した次第です。


それはさておき
サン・ドニ大聖堂は教会であり墓所であるわけですから
神聖な場所とわきまえなければなりません。

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大聖堂内。 ああ、こんなだったっけ・・・。
何せ何年も前のことなので記憶が薄れています。


以前は目もくれなかったアンリ2世やカトリーヌ・メディシスなど
歴代国王・王妃らを模った彫像が並んでいますが
お墓といった感じはしません。

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ブルボン家の紋章 ユリの花


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ルイ16世とマリー・アントワネット像


そして地下へ


前回と同じようにマリー・アントワネットや
ルイ16世のお墓の前で手を合わせました。
躊躇しながらもごめんなさいと、写真を撮ってしまいました。


今回の目的はルイ17世の墓碑に手を合わせること。


2つのかわいらしい子供の彫像が向かいあっています。

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ルイ17世(享年10歳)の墓碑と


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彼の兄ルイ・ジョゼフ・グザヴィエ(享年7歳)の墓碑です。
アントワネットとルイ16世の長男です。


ルイ17世の墓碑の下には彼を証明することになった
大切な心臓が納めらていました。


世界中から手を合わせに来る人が絶えません。


私もあちらこちらでたくさん手を合わせ、祈り
そしてまた来ます、とサン・ドニを後にしました。

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-2008年パリ旅行記 9日目 終-



雨が降ると、サン・ドニ大聖堂の情景を
思い出すようになってしまったぐらい
雨に煙る聖堂は美しかったです。




サン・ドニ大聖堂(サイトはこちら・日本語あり)
メトロ13号線 Basilique de St-Denis 駅下車

 
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by pinkfleur | 2010-04-28 19:10 | パリ


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