2009年 10月 16日
今日はマリーアントワネットの命日です。 1793年10月16日、現在のコンコルド広場にて処刑されました。 広場のオベリスクのすぐそばに、そのことを示すプレートがあります。 コンコルド広場 最初はルイ15世広場、そして革命広場と名を変えていきます。 1770年マリーアントワネットとルイ16世(当時王太子)の婚礼を祝う花火大会が行われたこの地で、彼らが最期を迎えることになるとは、誰に予想できたでしょう・・・。 贖罪教会 写真は昨年(2008年)10月訪問時のもの。同年4月訪問時は閉まっていて礼拝堂に入れず、次回は真っ先に来ようとパリ着後、翌日の開館時間に合わせ、すっ飛んで行った・・・。 贖罪礼拝堂 ひっそりと佇む神聖な場所です。 王政復古後のルイ18世により建立。 ルイ16世、マリーアントワネットは最初こちらに埋葬されました。 その後1815年、ルイ18世(ルイ16世の弟)の命により発掘、王家の霊廟サンドニ大聖堂に移されました。 ノートが置いてあり、昨年10月に訪れた時、一筆したためた。「王妃様万歳」と書いていた人もいた。日付は10月16日だった。 地下には祭壇と、ルイ16世とマリーアントワネットの彫像が設置されていました。写真は撮りませんでした。 と、いうのも他に誰もいなくて、怖くなってしまったのでした。 こちらの地下には今なお、多くのギロチンの犠牲者が眠っています。白いバラが彼らの魂を慰めているようでした。 私がマリーアントワネットのことを知ったのは、「ベルサイユのばら」を読んでから。 小学生だった私は、いとこと伯父と本屋に行った際、好きなのを買ってあげると言われ、 そこで選んだのが「ベルサイユのばら」しかもなぜか第3巻(笑)。伯父やいとこに「3巻だけ?」と笑われたっけ。それもそのはず、その本屋で私は初めて「ベルサイユのばら」を知ったのだから! そして彼女のことに興味を持ち、本当にこの人達は実在したのか?と疑問を抱き、「こども人物図鑑(のようなタイトル)」という子供向けの世界や日本の歴史上の人物が載っている百科事典で、彼らの名前を引いてみた。 すると、フランス革命で処刑された・・・とあった。 かなりの衝撃を受けた記憶がハッキリと残っている。そしてブルーな気分になった。 毎晩、寝る前(なぜ寝る前?)に、事典を引っ張り出し、確認してから寝ていた。 ルイ16世はカレ作の、顔の部分が載っていたように思う。 ただ、肝心のアントワネットは忘れてしまい、おそらく例の有名なヴィジェ・ルブランの「薔薇を持つ王妃」だったはず・・・。 ここから彼女の生涯を追う、私のライフワークが始まった。 シュテファン・ツヴァイクの「マリーアントワネット」から始まり、彼女やハプスブルグ家、ヨーロッパ王室に関する本。フランス革命や、タンプル塔の本、死刑執行人サンソン家の本・・・とにかく片っ端から読んだ。 そしてもちろんフランスへも・・・初めて行ったのは20歳の時、以来何度足を運んだことだろう! 実はマリーアントワネットを知るまでは、ナポレオンが好きだった。 歴史上の人物は誰が好き?と訊かれる(訊かれなくても自らわざわざ)と、ナイチンゲールやヘレンケラーではなく、「ナポレオン」と答えていた。ひょっとすると、ダヴィッドの描く彼がカッコよく見えたのかもしれないが、彼の物語を読み、人一倍努力をし、逆境の中を突き進んでいく姿に、幼いながら惹かれたのかもしれない。 話が逸れましたが、今日はいいお天気でした。216年前の今日に想いを馳せ、静かに手を合わせました。 教会すぐそばのレストラン その名も「PUB ルイ16世」 コンコルド広場より、凱旋門を眺める。
by pinkfleur
| 2009-10-16 19:46
| アントワネット関連・人・事
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